マンション構造「鉄筋コンクリート」「鉄骨」何が違うの?

お部屋探しのときに不動産屋さんがくれる資料には、マンションやアパートの構造が書かれています。

■鉄筋コンクリート造・・・RC [Reinforced Concrete]
■鉄骨鉄筋コンクリート造・・・SRC [Steel Reinforced Concrete]
■鉄骨造・・・ [Steel]
■木造

など、目にしたことがあるかと思います。

構造の違いについて

【鉄筋コンクリート造(RC)】とは

【鉄筋コンクリート】というのは、何でできているかいうと、その名の通りコンクリートと鉄筋です。
コンクリートと鉄筋は、それぞれ長所と短所があります。この2つの素材の“良いとこ取り”をしたのが【鉄筋コンクリート】です。

コンクリートは、ご存じの通り水と砂と砂利などを混ぜて固めたものです。固まると石のように固まります。ただ、コンクリートは上下左右からギュッと押される、いわゆる『圧縮』される力には強いのですが、逆に『引っ張られる』力に弱く、ひび割れて崩れやすいという特徴があります。

では鉄筋はというと、『圧縮』される力には弱いのですが、『引っ張られる』力には強いわけです。

この両方の強さを“良いとこ取り”して、押されても引っ張られても強くしたのが【鉄筋コンクリート】です。
さらに【鉄筋コンクリート】は火災に弱くサビやすい鉄筋をコンクリートが保護してるため、耐火・耐久性にも優れています。ただ、【鉄筋コンクリート】は重いので、建物をつくるためには地盤にも注意が必要ですし、コンクリートを固める時間が必要なので、工事期間も長くなります。建物をつくる際に少々苦労や制約がありますが、火事に強く、老朽化も緩やかで防音性もある鉄筋コンクリート造のマンションは、やはり安心も大きいですね。

【鉄骨造(S)】とは

では【鉄骨】はどうかというと、何か大きな力が加わった時、ボキっと折れてしまうことなく、粘り強く『曲がります』。『曲がる』と言っても、針金のようにぐにゃっと曲がったら曲がりっぱなしではなく、柳のように『しなる』ので、耐震的に有利な建物になるといわれています。
ただ、【鉄骨】は火にもサビにも弱いため、耐火被覆(たいかひふく)や防錆処理(ぼうさびしょり)が必ず必要です。【鉄骨】は鉄筋コンクリートに比べてたわみやすく、振動も伝わりやすいところがあります。
※耐火被覆・・・、耐火、断熱性の高い材料で、鉄骨を覆うこと。

建築基準法では、鉄骨造の建物は基準を満たした耐火被覆をすることで、『耐火構造』とみなされます。

【鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)】とは

【鉄骨鉄筋コンクリート】は、鉄筋コンクリートと鉄骨を併用したつくりです。鉄骨を鉄筋コンクリートで包むことで、【鉄筋コンクリート】の丈夫さと【鉄骨】のしなやかさを兼ね備えています。
ただ、建設コストが高額になるので、分譲の高層マンションなどに使われることが多いです。

【木造】とは

【木造】は、木でできた建物ですね。建築費が比較的安く、加工が容易な素材でもあるので自由度が高いです。
通気性の良さや湿度を自然に調整してくれるなど、木の特性には優れた点も多いのですが、集合住宅となると、火災の危険性や防音性の低さなどから、マンションなどの集合住宅ではあまり好まれない素材かもしれません。

マンションの構造も一長一短です。

というわけで、簡単にご説明しましたが、不動産の構造にもそれぞれの一長一短があり、建物の大きさ、目的、地域によって選択されています。

火災保険の料金なども構造によって変わる場合がありますので、もしご興味があったら不動産屋さんで聞いてみてくださいね。

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