デザイナーズってどういう部屋のこと?

インターネットのお部屋探しサイトなどでは駅近南向きペット飼育可といったこだわり条件からお部屋を探すことができます。
それらの中にある【デザイナーズルーム】【デザイナーズマンション】というカテゴリーは、人気条件の1つと言っても過言ではありません。時々「デザイナーズってどういう部屋のこと?」と訊かれることもありますので、お答えしますね。
実は【デザイナーズ】と呼べるお部屋については、法律的な決まりごとや、明確な定義・基準はなく、その線引きは曖昧なのです。

1990年代に誕生した【デザイナーズ】

【デザイナーズ】という言葉は1990年代中頃に登場したと言われています。当時は、とても優れたデザインの住宅にのみ使われる言葉でした。デザイナー・建築士・設計士といった専門家の方が、普通の住宅とは異なる住宅、デザイン性・芸術性を重視した住宅を作り始めたのがキッカケです。その最大の特徴は、固定概念を覆す斬新なアイデアでした。
それまでの住宅つくりといえば、伝統的な長屋、人口が増えた高度経済成長期には画一的な団地が生まれ、バブル期には住むマンションの華やかさが一種のステータスになる、という流れが続きます。
そして1990年代にはIT革命が起き、グローバル化や多様性・差別化が必要な社会へと変化していきます。「衣服のファッションのように住まいにも個性を求める」ことは、とても人気を博した流行となったのです。

例えば、
≪アーティスティックな内装・外観≫で、パッと目を引くデザインにする。
≪コンクリート打ちっ放し≫の壁にして、あえて塗装や壁紙は使わない。
≪吹抜け≫を作って、空間の広がりを演出する。
≪特殊な形の部屋≫にして、形がただの長方形ではない部屋をつくる。
≪移動できる間仕切り≫を使用し、間取を自由に変えられるようにする。
≪ガラス張りの浴室≫≪ガラス製の洗面ボウル≫≪ステンレスのスケルトンキッチン≫等のスタイリッシュな設備で仕上げる。
などなど、様々なアイデアが実現しました。
しかし、画一的な住宅つくりよりも材料費・手間等のコストがかかってしまうため、当然、家賃も高めの設定になります。それでもなお【デザイナーズ】は付加価値のある住宅だと、多くの人に認められたのです。

ただし、デザイン性を重視しすぎて機能性は後回しにされたような、暮らすには不便を感じる作りが多くなってしまったという側面もありました。

≪アーティスティックな外観≫のマンションでは、その外観を損ねるという理由から「ベランダで布団や洗濯物を干してはいけない」というルールが生じた場合があります。
≪コンクリート打ちっ放し≫の壁は外気の影響を受けやすいため、夏は暑く冬は寒いお部屋になります。
≪吹抜け≫は暖房・冷房の無駄が生まれ、照明器具の取り換えも大変です。
≪特殊な形の部屋≫は角が直角でなかったり、壁が湾曲していたりして、家具探しが大変になります。
≪移動できる間仕切り≫は普通の壁よりも薄く隙間が出来るため、音漏れ等はしやすくなります。
≪ガラス張りのお風呂≫やヨーロピアン・セパレートでは友人を部屋に招待しにくい方もいるでしょう。
≪ガラス製の洗面ボウル≫は底が浅く、気を付けないと水が飛び散ってしまいます。
≪スケルトンキッチン≫には収納がないため、使い勝手はあまりよくありません。

このように、使いにくい・暮らしにくい点があったり、部屋の雰囲気を損なわない収納家具を用意する必要があったりするのです。もちろんすべてのデザイナーズがそうであったわけではありませんし、現在では技術の進歩で、デザイン性と高性能の両立が叶ったお部屋も登場しています。(その分さらに家賃はお高くなると思いますが……。)

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