マンションの管理人が教える 水まわりの悪臭の原因は?

【封水】の蒸発を防ごう!

水は放っておけば気化し、減少し、いずれは無くなります。この現象は【破封】や【封水切れ】と言い、特に温度が高い時期、夏の暑い日などは顕著に現れやすくなります。つまり≪水道を使わない期間が長いと、封水は無くなってしまう≫のです。

そのため、旅行などでの長期間の留守や、洗面台や洗濯機を長期間使用していない場合は、封水という蓋が無くなり、排水管内の悪臭が室内に侵入してくる可能性が高まります。
実際、悪臭のご相談を受けた入居者さんにお話を聞いてみると、「お風呂は基本的に銭湯にしか入らない」という方や、「洗面を使わずキッチンで洗顔・歯磨きを行っている」という方、「洗濯はまとめてコインランドリーで済ましている」という方がおられました。
こういった原因の場合は、定期的に水を流すことで解消します。

髪の毛や汚れが原因の場合もあり!

トラップ内に髪の毛等の繊維状ゴミが蓄積したために、封水の水がそれらを伝って流されて封水切れとなる≪毛細管現象≫ということが起こることもあります。こちらは排水口の中に髪の毛が入り溜まってしまうことが原因となります。
ごみ受け・ヘアストッパー・ヘアキャッチャーなどが100円均一ショップやホームセンターにて購入できますので、まずはそれらで髪の毛の排水管流入を防ぐことをオススメします。
金網のもの、シリコンのもの、プラスチックのもの、シール状のものなどがありますが、アイテム購入の際は排水口のサイズに気を付けてくださいね。

もちろん、定期的な清掃も大切です。ハミガキブラシを利用して入口付近を磨き、排水管洗浄液で排水管内に蓄積された髪の毛や油の塊を溶かすなどの清掃をしてください。ご自身で出来る限りをやってみても臭いがなくならないような、頑固な汚れと化してしまっている可能性もあります。
そういった時は、管理会社・大家さんにお願いしたほうが無難です。配管周りは自分でやってみようとして管を破損するなど、より大変なことになりがちな部分です。そこはプロに任せた方が良いでしょう。管理会社・大家さんの方が経験豊富ですし、良心的な業者さんを紹介してくれたりしますよ。

お部屋の気密性が原因かも!?

以上のことが当てはまらず、新築などの新しい物件で、「長期間留守にもしてないし、水まわりも普段から使っているのに臭い時がある!」という入居者さんも居ました。
調べてみると、そのお部屋の気密性が高いために≪換気扇を使用すると封水が上がってきてしまう≫という現象が起こっていました。原因は空気の流れにあり、換気扇を使う時は窓を少し開けて空気を取り込むことで解消しました。
こちらに関しては詳しくはコラム【~マンションの管理人が教える~ポルターガイストの正体】にも書いていますので、気になる方は読んでみてくださいね。

ではトイレから臭う、と感じた場合はどうなのでしょうか。

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