賃貸マンションを契約する前にお部屋を見に行くことを内覧と言います。
『いい部屋だな、ここに決めようかな』と思ったら、家具をそろえる前にお部屋のサイズを測りましょう!

気に入った家具はちゃんと入りますか?

『ここに住む』となると必要な家具を揃えますよね。初めての賃貸生活であれば新しい家具家電を買うことになりますし、賃貸から賃貸へのお引越しでも、今使っている家具家電がそのまま使えるかどうかは重要なポイントです。

せっかく新しい部屋に引っ越して心機一転新生活、と思いきや『サイズが合わない!!』なんてことにならないよう、事前に必ずお部屋の採寸をしておきましょう。

管理会社や仲介業者さんなど、不動産業者もきっちり寸法を把握しているとは限りませんので、自分で採寸するのが一番です。

不動産屋さんの資料には間取り図が入っている場合が多いですが、間取りやお部屋の向きは書かれていても、細かい部分のサイズまで掲載されていることは少ないものです。

【管理会社へサイズ・寸法の問合せが多い箇所】は?

賃貸マンションサイズ問合せ第1位:【窓】

ダントツの1位です!
カーテン購入の際に絶対必要な窓のサイズですが、窓にはいろいろなサイズがあります。
窓の数とそれぞれ高さと横幅、カーテンレールは1連か2連か。(カーテンレールが2連ならレースカーテンもかけられます)
最低限これぐらいはチェックが必要です。

横幅は、レール長さを測り、約3%から5%ほどの余裕を見てカーテンを選びましょう。
丈(長さ)は、カーテンレールについているランナー(カーテンのフックを引っ掛ける輪っかの部分)から床までを測りましょう。

賃貸マンションサイズ問合せ第2位:【洗濯パン(洗濯機)】

洗濯パンとは、洗濯機を設置する台の事です。ドラム式洗濯機が登場してからサイズの問い合わせが増えました。
現在賃貸マンションで主流の洗濯パンのサイズでは、ドラム式洗濯機の設置が難しいケースが多く、設置する場合にはアダプターなどの別売り部品が必要になる事があります。(少し古いマンションなら、一昔前の2層式洗濯機を想定している大き目の洗濯パンが残っている場合もあり、そのまま設置する事が可能なこともあります)

測るサイズは洗濯パンの内側の奥行きと幅。洗濯パンの中にすっぽり収まるサイズの洗濯機を選びましょう。

賃貸マンションサイズ問合せ第3位:【冷蔵庫置き場】

冷蔵庫を置く場所はマンションによって様々ですが、キッチンと壁に挟まれていたり、廊下に置いたり、他の家具の間に置く場合など、『ここにしか置けない』場合も多いです。
冷蔵庫を置くスペースは、幅と奥行きはもちろんですが『扉や引き出しを開けられるか?』も重要です。

奥行きと幅は電気屋さんでも大きく書いてくれているので気にしますが、一人暮らし用の冷蔵庫では扉が片開きのものが多く思ったより奥行きが必要なことがあります。
開けたときに引っ掛かって壁や家具に傷をつけてしまうことがないよう、気を付けましょう。

賃貸マンションサイズ問合せ第4位:【天井の高さ(床から梁までの高さ)】

荷物が多かったり、お部屋の収納スペースが少ない場合などに大き目の棚を置いて収納力をカバーする場合もあると思います。

基本的に『お部屋は四角い箱』というイメージがありますが、実際には壁と天井の角に梁(はり)があって部分的に低くなっている場合や、お部屋のコーナーに柱の”出っ張り”があることも多いです。
高さと幅を考える時には、この出っ張りの部分も考慮して家具を選びましょう。

賃貸マンションサイズ問合せ第5位:【キッチンのガス台】

最近はシステムキッチンやコンロ備え付けのお部屋も増えているので順位が低いですが、自分でガスコンロを用意するキッチンの場合は必ずチェックしましょう。
『2口コンロが入るのか?3口コンロが入るのか?』というお問い合せが多いです。ガスソケットのサイズもよく聞かれます。
コンロの設置は、失敗したまま使うと火災の危険もありますから、必ず確認しましょう。

賃貸マンションサイズ問合せ番外編:【玄関・廊下】

ピンポイントで問合せされる事は少ないですが、玄関と廊下の幅は、実は最も重要かもしれません。
せっかく揃えた家具や家電が入らない可能性もあるからです。玄関を通れない、廊下を曲がれない、というケースも、あります。
冷蔵庫や洗濯機をはじめ、ソファーや完成品のテーブルや棚など、大きなサイズの家具家電をお部屋に運び込む予定の方は、必ず玄関の開口幅と廊下の幅と奥行きを確認してください。

間取図と空っぽなお部屋を見ただけでは、イマイチ想像がつかないな~という方のために次のページでは参考画像と合わせてお部屋サイズと家具の配置例を紹介いたします!

お部屋の広さ×置ける家具の参考画像

参考に使用したお部屋は現在、お部屋探しサイト【ポポラート】で実際に紹介している、京都・大阪・滋賀のお部屋の写真です。リンク先に他のアングルからの写真もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!

約4帖のお部屋


画像は1DKのお部屋、奥が約4帖です。標準的なサイズのシングルベッドを一つ置いて、お部屋の半分近くを占めていますね。
家具はコンパクトなサイズのものを選んだり、存在感の薄いデザインのものを選んだ方が良いかもしれません。

約6帖のお部屋


良くあるシングルルーム(単身者用)ですね。
シングルベッド、テレビ台、小さめなローテーブル、ラグマット、写真では見切れていますが右手前に収納棚を置いています。ソファをプラスするには、家具配置に工夫が必要そうですね。

約8帖のお部屋


少し広めのシングルルームです。収納棚、デスク、ローテーブル×2、ベッド、ラグマットが置いてあります。
収納棚には服を掛けられる部分もあり、奥行きがきちんとある大きな収納棚ですね。広さ的にはコンパクトなソファ+ベッドも可能だと思います。

約10帖のお部屋


10.5帖のシングルルームです。ソファもゆったり置けますね。2人掛けのソファ&ローテーブル、テレビ台、ベッドが置いてあります。
まだ余裕がありますので、パソコンデスクや大きな本棚など、趣味のものが増えても大丈夫そうです。LDK10帖というお部屋の場合、2人用のダイニングテーブル・ソファなら十分置ける広さだと思います。

約14帖のお部屋


ゆとりあるLDK14帖です。4人掛けのダイニングセット、2人掛け+1人掛けのソファ、ローテーブル、ラグマット、テレビ台が置いてあります。
キッチンでの動線はもちろん、隣の和室やベランダへの移動通路も確保できていますね。ソファで寝ころびたい方におススメの、オットマン付きL字レイアウトも可能ですよ。

それでも分からない時は…

それでも万が一、測り忘れた箇所等あれば、お部屋を案内してくれた仲介会社の担当者さんに聞いてみて下さい。もしかしたら、もう一度お部屋へ行って測ってきてくれるかもしれません。
※ただし、実際にお部屋現地まで案内してもらったときに自分の目で確かめるのが一番確実です。
内覧の際には事前にチェックポイントをまとめて、筆記用具とメジャーを持って行きましょう。

投稿者 やだ

得意分野は【マンションの設備メンテナンス】と【生活での困りごと解決】実体験を基にしたマニアックな知識と解決経験を持っている。