賃貸マンションでの【夜間トラブル】には色々なものがあります。その中でも1番多く、さらに緊急度が高いのが、【鍵のトラブル】です。
特に多いのは、鍵の紛失や失念です。職場・実家などの出先に鍵を忘れてきてしまい、帰ってきたのに部屋に入れない…!といった、鍵の持ち主によるトラブルが多いです。(鍵の紛失や失念に比べると、鍵の故障等のトラブルは少ないです。)忘れてきた場所が実家や友人宅なら、取りに戻ったり、届けてもらったりする事も可能かもしれません。しかし職場の場合は、セキュリティの都合で朝まで入ることが出来ないところが多いでしょう。また、紛失に至っては、そのまま見つからない時もありますよね。
そんな時はどうすればいいのでしょうか?

鍵がないけど部屋に入りたい!

基本的には、大家さんや管理会社へ連絡して【合鍵】を用意してもらう、という流れなのですが、問題はそれが【夜間】であることです。
夜間対応をしている管理会社と言っても、実は夜間は警備会社に対応を委託している会社が多いのです。警備会社では合鍵を保管していないため、電話をしても「こちらでは開錠できないので、管理会社の営業時間になったらそちらに連絡をしてください」という対応になることがほとんどです。

そうなった場合、鍵屋さんを思いつきますよね。インターネットで調べると、たぶん皆さんが思っているより安い金額が目に付くと思います。安いところだと「2000円~」という記載もありました。
「それなら朝までネットカフェで時間をつぶすよりも安上がりになるからお願いしよう」と思った方、あとで痛い思いをするかもしれません……!!というのも、実際に入居者さんから「記載よりももっと高い金額を請求された」とよく聞くからです。

鍵屋さんの場合、大抵は【追加料金】がかかります。

全ての鍵屋さんが……とはいいませんが、鍵屋さんは電話口で明確な料金は伝えません。
実際に作業を行ってから「夜間料金だ」「特殊な鍵だ」「鍵の取替えをしないといけない」と言って、追加料金が増えていくことがほとんどです。そして気が付けば数万~十数万円を請求されてしまうのです。鍵屋さんの立場から考えれば「正当な理由」からの追加料金で、通常の金額よりも高くなるのは当然のことなのですが、「こんなはずじゃなかったのに~!」という結果になってしまうのです。

なので、夜間に鍵屋さんにお願いする場合は記載通り安く済むと思いこまずに、事前のお電話で追加料金などについてもちゃんと訊いてみましょう。

また、鍵のタイプによっては、【開錠】ではなく【破錠】、つまり鍵を壊さないと開けられません。入居者さんの都合で玄関扉の鍵を壊したことになりますので、そのあとまた新しい鍵を取り付ける費用ももちろん請求されます。最悪の場合はドアごと交換しなければいけなくなり、何十万円とかかってしまうケースもあるそうです。(特に古いタイプの鍵を使っている方は高額になる可能性が高く要注意です。)

鍵を失くしやすい人の事前対策①

今まで鍵を失くしたことがある方や、その不安を抱えている方は、事前に確認と対策を行ってください!

まずは、お部屋探しの際に【管理会社】もしっかりと確認するという方法です。
冒頭で【夜間は管理会社が閉まっていて対応してくれないところが多い】と書きました。しかし、夜間でも保管している鍵を持ってきてくれる管理会社もあります。そういう管理会社が管理している賃貸マンションを選ぶのも、ひとつ、対策と言えるのではないでしょうか。入居前に「どういった管理会社か?どこまで対応してくれるのか?」という点を確認しておくことが大切だということですね。
ちなみに、長栄もそんな管理会社のひとつです!対応はケースバイケースですが、ひとつ対応例を挙げてみますね。

長栄の管理している賃貸マンションにお住まいの方なら?

夜間に鍵の紛失で家に入れなくて困っている場合は、管理センター Bellevieの夜間緊急サポート (https://www.kk-choei.co.jp/resident/)へ電話をしてください。
※開錠依頼等には費用が掛かります。(約8,800円(税込)~カードキーの場合は追加料金が発生します。) 長栄のレジデンシャルクリエイター(社員)が合鍵を持っていき、直接対応いたします。その時は合鍵の【貸出】になります。

その後もし鍵が見つからなかったら?

【シリンダー錠】の場合は、後日シリンダー錠ごと交換する必要があります。【カードタイプのキー】の場合は、カードの再発行や暗証番号の再設定が必要になります。
※それらにも別途料金がかかります。金額は鍵のタイプによります。(後日振込になりますので、その時に持ち合わせが無くても大丈夫ですよ。)

ちなみに、営業時間内でも開錠依頼等には費用が掛かります(約5000円)が、こちらには裏技があります。合鍵を入居者さんが【取りに来ていただければ】、無料で貸し出しが可能になります。「管理会社が家の近くにある、同じマンションに入っているといろいろ便利だよ」と訊いたことがあるかもしれませんが、こういった点も含めての話だと思います。
ポポラートでは管理会社が同じマンションに入っている・すぐ近くにある賃貸マンションもご紹介しているので、鍵の紛失を何度も経験している方は、こういうマンションを選んだ方が得策かもしれませんね!

同じマンションに管理会社が入っている賃貸マンション

鍵を失くしやすい人の事前対策②

次は、鍵が【非接触キー】の賃貸マンションに暮らすという方法です。

最近はピッキングが出来ないなどの防犯性の高い鍵が多く出ています。その中でも特にハイセキュリティな機能を持つ鍵には、カードキーを玄関扉の【読み取り機】にタッチする・かざすことで開錠・施錠できるタイプがあります。(ポポラートでは、【非接触キー】と呼んでいます)
そういった鍵は、ICOCA・PITAPA等のICカードやスマートフォンも鍵として使用できるタイプもあり、非常に便利で緊急時にも役立つかと思います。(有料の事前登録が必要になります。)つまり、本キーとは別にサブキーとしてICカードやスマホも鍵に使えるなら、鍵を失くしてしまった時にも心強いということです。
また入居者さんによっては、最初から本キーは家で保管しておき、スマホやICカードのサブキーを普段使いの鍵として使用されている方もおられます。「防犯面からもスマホやICカードを落としたとしてもまさかそれが部屋の鍵になっているとは思われにくくて安心だ」とおっしゃっていて、なるほどなぁと思いました。

非接触キーを採用している賃貸マンション

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は夜間の鍵トラブルに関してピックアップしてみました。鍵に関して言うと、失くしてしまうと入居者さんの責任になりますので、「失くさない」ことが大前提です。しかし、そうはいっても起こってしまうのがトラブルです。
お住まいの賃貸マンションの管理会社はどういった対応をしてくれるのか、今一度確認してみてください。

そして、鍵を失くしたことがあるかたは、次の引越では管理会社や鍵のタイプも視野に入れて、マンション探しをしてみてくださいね。

投稿者 やだ

得意分野は【マンションの設備メンテナンス】と【生活での困りごと解決】実体験を基にしたマニアックな知識と解決経験を持っている。