大家さんは、マンションを建てる時点で家賃の価格を決めています
例えば大家さんが所有している土地に、マンションを建てる場合をご紹介します。まずは、建設会社や設計会社・デベロッパー(土地開発を行う人や会社)から、商圏調査に基づいた「自分の土地面積・エリアに合うマンションとはどういうものか」という提案があります。
・どのようなタイプか(単身者用かファミリー用か、間取りはどのようにするか)
・建物のデザイン
・建設にかかる総費用はいくらなのか
・建設後のメンテナンスについて
・家賃収入の見込みについて
といった内容の具体的なプランから、大家さんはマンションを建てるかどうかを決めます。
ハイグレードな設備のマンションにするのか?なるべく戸数が多いマンションにするのか?シンプルなお部屋にするのか?こだわってデザイナーズルームにするのか?時代のニーズは?10年先・20年先に住みたいマンションとは?……などなど。これらの様々な内容を検討・考慮して【家賃設定】をするのです。
また、銀行からの融資を受ける(お金を借りる)場合は、銀行側も≪設定される家賃が妥当かどうか≫を確認します。大家さんの経営が後々も上手くいく計画でなければ、融資した銀行も困るからです。
このように、大家さんはマンション建設の準備段階ですでに、家賃価格を構想しているのです。
家賃は支払いに対して、何か形あるものが手に入るわけではありません。≪そのマンション・その部屋に住む.≫という【価値・値打ち】を金額として提示する、それが家賃です。
賃貸物件をお探しの方・お住まいの方にとって「家賃の価格」はとても重要な点ですよね。
それを決める大家さんも、入居者さんに選んでもらえるように、価値を感じてもらえるように、それに見合う家賃であるようにと考え抜いて、決められているのです。