お部屋探しの際、駅近にこだわったり駅からの距離を基準に選ぶ方も多いのではないでしょうか。
物件情報で必ず見かける“徒歩〇分”。この徒歩〇分って何を基準に表示しているか知っていますか?
もしかして、誰かがマンションから駅まで歩いているのでしょうか?
もちろん、誰かが歩くといっても大人が歩くのか子供が歩くのか、また男性が歩くのか女性が歩くのかによっても変わってくるでしょう。
また、ご高齢のおじいちゃんやおばあちゃんは歩くスピードが遅いので、若い方が歩くのと比べて時間がかかります。
学生さんやその親御さんにとっても、ひとり暮らしを始めるお部屋から学校まで実際どのくらいかかるのかも気になるところかもしれませんね。
基本的には、実際に歩いたりはしていないです
まず、“徒歩〇分”の表示は実際に歩いているのかどうか。
「私は歩きましたよ」って不動産業者の方もいるかもしれませんが、基本的には実際に歩いたりはしていないのです。
では、どうやって表示しているのでしょうか。
80m=徒歩1分として計算しています
徒歩〇分というのは、実際にはマンションから目的地までの道路距離をもとに時間を計算して表示しています。
では、そもそも徒歩〇分というのは何を基準にしているのでしょうか。その計算方法は実にシンプル。80m=徒歩1分として計算しています。
1分未満は切り上げて1分としますので、例えばマンションから駅までの距離が600mの場合は80mで割ると7.5分になりますが、この場合は切り上げて8分と表示しています。この計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」という規則に基づいています。
1分80m=女性がハイヒールを履いて歩いた速さ
ちなみに、どうして1分を80mと定めたのかというと、これは実際に女性がハイヒールを履いて歩いた平均の分数を計測して決められたと言われています。
このコラムを読んでいただいている女性の皆さんはハイヒールを履いて1分80mで歩けているでしょうか。
ヒールの高さも歩く早さもいろいろありますし、実際には意外ともっと時間がかかったりします。
これからお部屋探しをされる方ははこの「駅から徒歩○分」の計算方法を参考にしてお部屋探しに役立てて下さいね。