振り分けタイプの間取りについて

【振り分け】とは?

冒頭で「ご家族やルームシェア等で2人以上の暮らしに人気の【振り分けタイプ】の間取り」とご説明いたしました。間取り図を見ながら「なぜ人気なのか?」を紐解いていきたいと思います。


この間取り図に、動線を重ねてみましょう。2人暮らしの場合、2つある洋室をそれぞれの個室として考えます。

①は帰宅時の動線です。玄関や廊下、ダイニングキッチンという共用する場所を通るだけでそれぞれの個室に行けます。
②は洗濯の家事動線です。洗濯物を干す時、洗濯機のある洗面脱衣所、廊下、ダイニングキッチンという共用する場所を通るだけでベランダまで行けます。

①②で挙げた動線からわかるように、ご家族やルームメイトのプライバシーを確保した動線が可能なため、【振り分けタイプ】の間取りが人気なのです。

直間とは?

【直間】は別名【縦長】とも呼ばれます。昔ながらの長屋タイプの家に多いかもしれません。


この間取り図に、生活動線を重ねてみましょう。先程と同じく、2人暮らしの場合、2つある洋室をそれぞれの個室として考えます。

①は帰宅時の動線です。手前の5.5帖のお部屋を通り抜けなければ奥の6帖のお部屋にはいけません。
②は洗濯の家事動線です。洗濯物を干す時、洗濯機のあるキッチンから手前にある5.5帖の部屋と奥の6帖の部屋の2つを通り抜けなければ、ベランダへいけません。

①②の動線から、このお部屋では【プライバシーを守る個室】という考え方は難しくなります。ではこのお部屋は2人暮らしに向いていない部屋なのか?というと、そうでもありません。
「個室」という考え方ではなく、「居間」と「2人の寝室」という考え方でこの間取り図を見てみると、また見え方が変わってくると思います。

手前の5.5帖を居間として、奥の6帖を寝室として使用すれば動線上の問題はそんなに気にならなくなりますね。また、普段は2つの部屋の仕切りを外して広々と使い、来客時だけ扉を閉めてプライベート空間を守る、という使い方も出来ます。

そしてこの【直間タイプ】の最大のメリットは、駅からの距離やお部屋の広さなどが同じような【振り分けタイプ】の間取りに比べて、お家賃が安く設定されるケースが多いことだと思います。
部屋と部屋の間には扉一枚なので、少し開ければ風が通り、エアコン1つあれば充分に涼しく・暖かくなりそうです。そうなると、各部屋にエアコンを取り付ける費用と手間が省けます。暮らしにかかる費用をなるべく節約したい方にはオススメです。

まとめ

それぞれの特徴を、実在する間取り図を使ってご紹介してみました。同棲、新婚様・ご夫婦といったカップルの方や、友人・兄弟姉妹でのルームシェア、お子様のいるご家庭。それぞれ好みの間取りは違うかと思いますが、全てが叶うお部屋を探し出すことってなかなか難しいですよね。「なかなか見つからなーい!」という時は、各条件の優先順位をしっかりと整理してみてください。

お部屋探しの際に「プライバシーを確保したいので振り分けタイプの部屋を紹介してください」とか、「直間タイプでもいいので費用節約を重視したいです」とかを伝えてもらえると、話が早く進むかもしれません。

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