次の入居者が使える物なら置いていっても良いの?

引越しのシーズンになると良くあるのが、

「今の部屋には自分でエアコンを設置したのですが、引越し先には設備としてエアコンが既にあり、今のエアコンもまだまだ新しく使えるので置いていきますね」

といったご連絡です。

こういった「前の入居者さんが置いていったもの」を一般的に【残置物】と呼んでいます。エアコンの他にも、照明器具・温水洗浄便座・ガスコンロ・カーテン・タオル掛け等が多く見られます。今回はこの【残置物】について、管理会社の視点から解説をしていきます。

基本的には断られる可能性が高い

入居者さんからすれば、「自分の費用で設置した物を置いていくので、次の人にも使ってもらってください」といったご厚意であり、次の入居者さんへの気遣いかもしれません。しかし、大半の管理会社は「自分で設置した物は、必ず次の引越し先に持って行くかご自身で処分してください」と返答するでしょう。

というのも、この【残置物】は管理側の視点からすると、「修理が必要になったらその費用は誰が支払うのか?」「残置物が原因で次の入居者さんが怪我をした場合は誰が責任を負うのか?」「そもそも次の入居者さんに要らないと言われた場合は誰が処分するのか?その費用は誰が支払うのか?」など、様々な問題が発生してしまう物なのです。

OKが貰える場合もある

もちろんオーナーさんや管理会社によっては、状況を見て残置物を認めてもらえることもあります。この場合、【状況を見て】という点が重要になります。
つまり、事前に連絡を入れた後に直接確認してもらう必要があります。その立会いが難しい場合は、写真を撮って送ったり設置している物の品番を伝えたりして、残置物として残していっても良いかどうかの判断をしてもらう方法もあります。

もしそのようなやり取りが面倒な場合は、いっそのことリサイクルショップやフリマアプリ等で売るという方が楽かもしれませんので検討してみて下さい。
また、引越し先にあるものが【残置物】だった場合はどうなるの?という疑問を持った方は、ぜひこちらのコラムに詳しく書いてありますので読んでみてくださいね。

事前連絡をしておかないと大変なことになるかも

事前の連絡がない場合、部屋の受け渡し時の最終立会いの際に「外してください」と言われてしまう可能性があります。例えば「照明器具を外して下さい」となると脚立が必要になったり、「温水洗浄便座を外して下さい」となると水道工事が必要になったりします。そうなると、その場で対応できなかったり、専門業者に依頼しなければならなかったりと、無駄な手間や費用がかかることになります。もしくは、予定になかった荷物を担いで次の引越し先まで移動しなければならない事になります。かならず、事前に管理会社や大家さんに連絡を入れて、OKを貰っておいてくださいね。

まとめ

・自分で購入したものや設置したものは、引越し先へ持っていくか処分していただくこと。
・置いていきたい場合はきちんと許可をもらうこと。
・事前連絡なしに置いていこうとすると余計な手間や費用が掛かる可能性があること。

いくら良いものであっても、ご厚意であっても、その【残置物】にまつわる費用や責任を負えないと判断する大家さんや管理会社があるということを、知っておいてもらえたら嬉しいです。

1 / 1
京都・滋賀・大阪・名古屋のお部屋探しはpopolato
京都・滋賀・大阪・名古屋のお部屋探しはpopolato