皆さん、こんにちは。賃貸マンションの内覧案内を担当して早5年……。この経験を活かし、いろいろなコラムを発信しております、おかばやしです!

さて、今回は【防犯面】について。
学生様の初めての1人暮らしや、女性の方のお引っ越しの際などには【防犯面がしっかりしているマンションかどうか】と言う点を気にしていらっしゃる方が多いです。
特に初めてのお1人暮らしは、ご本人様だけでなく親御様も心配されています。
しかし「防犯面に注意して!とよく聞くけれど、実際にどんなところに注意してお部屋を探したらいいのだろう!?」と思う人も少なくはないはず!

そこで、賃貸マンションの内覧案内人&管理人の視点から「こんなところに気を付けてお部屋を探してみて!」というポイントをコラムにしていきたいと思います!防犯面を重視されたいお客様の参考になれば幸いです。

防犯の基本的な考え方

1、【人の目がある】→「誰かに見られているかもしれない」という気持ちが、犯罪を抑止する。
2、【犯行がやりにくそう】と思わせる→「ここなら犯行可能だ」と思わせない工夫をすること。
参考:防犯まちづくりのヒントとガイド『日常活動理論(Routine Activity Theory) 日常で犯罪がおきるメカニズム』より
http://hintguide.kodomo-anzen.org/p051/p062/

この2点が、日常の暮らしの中で【防犯】を心がけるときに必要となってくる要素です。

これらはマンションの立地や設備、生活様式のひと工夫で大きく変わってくることもあります。
「このマンションは侵入しにくそうだ」「この部屋は侵入に時間がかかりそうだ」と思わせることが、防犯面ではとても重要になるということです。
実際「侵入に5分以上かかると多くの泥棒は諦める」という有名な説があります。これは統計からの研究結果として、警察庁等でも正式な【防犯性能の基準】として採用されています。

(財)都市防犯研究センターの資料によると、侵入に手間取り、侵入をあきらめる時間について「2分」と答えた元泥棒が約17%、「2分を超えて5分以内」と答えた元泥棒は約51%となっています。つまり、泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入をあきらめるということなのです。
出典:警察庁すまいる防犯110番『警察における侵入犯罪予防対策』より
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_b/b_c_3.html

上記を頭に入れて、読み進めていただけると分かり易いと思います。

① マンションの周辺環境に注意してみて!

お部屋探しの際には、実際にお部屋を見に行く(内覧する)ことがほとんどだと思います。お部屋の中ももちろん大切ですが、まずは周辺環境も注意して見てみてくださいね。
ズバリ注意するポイントは3つ。

○大通り等の人通りの多い道からマンションまでどれぐらい距離があるか?


人通りが多い道か少ない道か。防犯面で考えると、人が多く歩く道は【人の目がある】という状態を生み、抑止力になると考えられています。パトロール目的でなくても構いません。散歩や買い物などでもその道を歩いている人が多いだけで、自然と防犯力が高まるのです。その道が見通しがよい・明るい・死角がない道だとより良いですね。
人通りがある大通りまで、徒歩や自転車でどれぐらいの距離があるのかもチェックしておきましょう!

○街灯は少なくないか?

お部屋は昼間の明るいうちに内覧することが多いですよね。ですが、実際住んでみてから「マンションへの帰路が暗く、思っていたのと違った。気を付ければよかった!」という声をよく耳にします。

「暗い道を歩く」というのは気持ち的にも不安を募らせてしまいますし、先ほど述べた「見通しが良い・明るい・死角がない道」の正反対にもなってしまいます。かといって日が暮れるまでに必ず帰るという生活は難しいですよね。夜道の「明るさ」はとても重要だと思います。

街灯がしっかり機能しているかどうか?街灯と街灯の間隔はどれくらいか?こういった点はきちんと確認しておきましょう。いいなと思うマンションがあるなら、できれば、夜に時間を作って見に行ってみましょう。怖いと思うか?不安になるか?等の感じ方は個人による差が大きくなります。実際に自分で夜の道を歩いてみた方が、安心材料としては確実です。
一度案内してもらっているマンションなら、お部屋を紹介してくれる仲介会社の方にお願いしなくても1人で好きなタイミングで見に行けると思いますので、ぜひチェックしてください!

○スーパーやコンビニは徒歩圏内にあるか?

お店があるということは「灯りがある」ということにもなりますので、街灯と同じように安心材料にもなるかと思います。
そして、帰り道でもし何かトラブルがあった時にすぐに逃げ込める・助けを呼べる場所として、スーパーやコンビニを確認しておくのも大事です。日々のニュースを見ていると、ストーカー被害や不審者に突然襲われる!ということが絶対ないとは言いきれません。どれだけ気を付けていても、被害に遭う可能性は誰にでもあります。「もしもの時はこの店に逃げ込もう」等、シミュレーションして備えておきましょう。

② 管理人さんの有無、管理会社に注目しよう!

マンションの管理人さんは、【人の目】そのものです。常駐していなくても、少しの時間帯でも、見回りや清掃が定期的に行われていると、不審者は近付きにくくなります。
管理人さんがいると、管理人室で防犯カメラの映像が見られますし、もし不審な車が近くに停まっていたら声をかけに行ってくれますし、トラブルを未然に防いでくれます。

私が以前、管理人さんがいる賃貸マンションに暮らしていた時、エントランス内のエレベーター前で気分が悪くなりうずくまっていたら、その様子を防犯カメラの映像で見た管理人さんがすぐに駆け付けてくれました!声をかけていただけただけでとても安心した経験があります。

管理人さんが常駐でない場合は、対応の早さを確認しましょう。管理会社とマンションの距離はどれくらいか?夜間や休日はどのように対応してもらえるのか?そういう点は事前に訊けば教えてもらえます。
例えば京都市内にあるマンションだけど、管理会社が大阪にあった場合。何かトラブルが起こっても会社からマンションまでの距離が遠く、到着までに時間がかかりますよね。近い距離に管理人さんがいれば、急を要するケースでも素早くに対処することができます。
安心できる生活には、マンションの管理人さん・管理会社は重要なポイントになると思います。

③ マンション共用部の防犯設備に注目しよう!

マンションの共用部とは、出入り口となるエントランスや駐輪場、階段やエレベーター、廊下等のことを言います。その共用部に、元から設置してある【防犯設備】に注目してみましょう。

〇防犯カメラはあるか?どの位置に何台ついているか?

防犯カメラもまさに【人の目】そのものですね。不審者は防犯カメラにプレッシャーを感じるため、避ける傾向にあるそうです。防犯カメラがどこに何台設置してあるかは、事前にチェックいただくのが確実だと思います。さらに、「防犯カメラ作動中」等の張り紙も、【犯行がやりにくそう】と思わせる工夫の一つです。ただし、機能していないダミーの防犯カメラを設置し【防犯対策】としている物件もあります。きちんと機能しているカメラかどうかも確認しておきましょう。

空き巣犯などは典型的な事例であり、犯行に及ぶ前に入念に街の様子を下見します。防犯カメラの目が光る地域はそもそもターゲットから外し、セキュリティが脆弱な個人宅や雑居ビルに狙いを絞り込みます。そのため防犯カメラが多数設置されている地域では、犯罪が発生しにくくなります。
出典:関電SOSホームセキュリティ『防犯カメラに犯罪抑止力はあるのか?効果的な設置方法をご紹介』より
https://www.ksos-web.jp/homesecurity/column/security/10025052_9658.html

〇オートロックが付いている物件か?

オートロックとは、ドアが閉まると自動的に施錠してくれる扉のシステムのことです。
オートロック付きマンションとはつまり、エントランスにあるオートロックの扉により、基本的には住人か住人が許可した人間しか内側には入れないマンションのことです。(管理人等を除く)

「鍵が開いている扉」と「鍵が開いてない扉」だったら、「鍵が開いている扉」の方が犯行しやすい状態になります。つまり【犯行がやりにくそう】と思わせるには、「鍵をかける」このことが重要になります。オートロックが付いているエントランスドアは、閉まっている状態というだけで「鍵がないと開かない自動ドア」というアピールになります。そのため、マンション自体が【犯行がやりにくそう】となるのです。

もちろんオートロックを開錠した時に後ろをついてこられたら意味がない、とか、オートロックの扉以外にもマンション内に侵入する経路があるとか、色々と抜け道はあるかもしれません。それでも四六時中誰でも入れるマンションか、オートロックがあるマンションか、どちらの方が不審者にとって入りやすいか?と問われれば前者を答える人がほとんどではないでしょうか。

それにオートロックがあれば、いきなり見知らぬ人が自分の部屋の玄関前に来るということも減ります。まずはマンションの入り口のドアを開けなければいいのです。押し売りの営業を避けたり、身に覚えのない点検を装った不審者を避けたりすることが比較的簡単になります。また、もし急な訪問に動転してオートロックを開錠してしまっても、玄関ドア前まで移動してこられる間の時間を使って冷静になり「いやちょっと待てよ……そんなの頼んだ覚えがないぞ……?」と考えられるのです。

ご注意いただきたいのが、オートロックがあるからと言って自分の家の玄関鍵の施錠をせずにお出かけされたり、ゴミを出しに行くだけだしいいや、と施錠されなかったりする方がいらっしゃいます。オートロックで安心しきって施錠をしない、というのはそれこそ犯罪に巻き込まれる可能性があります。

実際に警察庁の犯罪情勢の統計を見ても、侵入手段の1位は窓破り、2位は無施錠となっています。H29年の資料ではその差はわずか1000件程。油断して「鍵をかけない」という行為は、危険です。外出時間の長短に関わらずしっかりと施錠しましょう!
参照:警察庁HP『平成30年の 刑法犯に関する統計資料』より
https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/h28hanzaizyousei.pdf

〇宅配ボックスはあるか?

宅配ボックスとは、宛先人である住人の代わりに荷物を預かるロッカーのことです。通販などで購入したものや応募した懸賞品は宅配物として届きますよね。そういったものを自分の代わりに「宅配ボックス」が受け取ってくれるのです。

最近「宅配業者を装った強盗等の犯罪」が急増しているそうです。しかも手口も巧妙になってきており、見分けるのは難しいと言われています。
参考:安心安全コンシェルジュ『宅配業者を装う強盗被害多発!被害に遭わない為の受け取り方4つを伝授』
http://anshinconcierge.com/?p=2647#more-2647

マンションのエントランスに宅配ボックスがあれば、配達員さんに「宅配ボックスに入れておいてください」と伝えればいいので、直接やり取りをしなくて済み、防犯になるということです。
もちろん、宅配の通知機能やコンビニ受け取り等も効果的ですが、利便性・確実性が高いのは宅配ボックスだと思います。

④ 室内の防犯設備に注目しよう!

私が仲介会社で働いていた頃、オートロックよりも「モニター付きインターホンがあるかどうか?」を重視されるお客様が多かったように思います。来客があった時に、まず1番に「相手の顔を確認できる」という点が重要だったからです。モニターが付いていれば、相手の顔も声も確認できますし、物によっては録画も可能です。トラブル回避のためにも録画機能は重宝すると思います。モニターが付いていないただのインターホンですとやはり不安が拭えない方が多いようです。お部屋を内覧された際にチェックしてみてください!

⑤ ベランダに注目しよう!

マンションの外観や、自分がもしかしたら住むかもしれないお部屋を「外から見る」って結構大事だと思っています。まず、ベランダはどうなっているかチェックしてみてください。
例えば、洗濯物をベランダで干す場合、ベランダの柵がただの格子で作られているタイプか、コンクリートで覆われているタイプか?この二つは見え方がだいぶ違ってきます。
ただの格子だけの柵ですと、柵の間から洗濯物が見えて、どんな方が住んでいるのかと想像できちゃいます。しかもカーテンを開けているタイミングと重なればお部屋の中まで見られるケースも……。
逆にコンクリートで覆われていて、その部分に洗濯物を干せるタイプですと、どんな洗濯物が干してあるか見えませんよね。(向かいのマンションの上階からは見える等はあると思いますが。)
これはプライバシーを守るとともに、主に女性を狙った犯罪からの防犯にもなります。
(同じように、パッと外からお部屋を見た時に女性が住んでいると判断できるカーテンは選ばない方がいいかもしれませんね!)

1階は危険で2階より上は安全?

よく「マンションの1階に住むのは危ないから2階より上のお部屋を探している」という声を耳にすることがあります。
しかし、実は1階だから危険で2階だから安全とは言い切れません。
防犯アナリストの桜井礼子さんが解説された記事にはこうあります。

「2階だから」と安心していると、侵入犯は雨どいや、住宅周辺にある“踏み台”になるものを利用してよじ登ってくるのです。
3階以上の高層階でも油断できません。屋上からロープを使って降り、ベランダから侵入する「下がり蜘蛛くも」と呼ばれる手口もあります。
住宅街の高層階は、通行人などの目には死角になる可能性があり、侵入準備などの作業がしやすいというメリットが侵入者にあります。
出典:読売新聞オンライン『ベランダが危ない…侵入犯は2階を狙う』より
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20190523-OYT8T50013/

つまり、2階でも塀や物置などを踏み台にして侵入されるケースが多くあるということです。
逆に1階のお部屋でも、防犯対策として【防犯シャッター】【人感センサーライト】などを設置し、防犯面を強化しているマンションもあります。
一概に1階だと危険という訳ではなく、防犯面では「〇階だから」というのはあまり当てにならないのです。

まとめ

防犯は、ひとつだけに頼ることは危険とされています。例えば「防犯カメラがあるから大丈夫」「オートロックだから大丈夫」等は言い切れません。ずる賢さがあれば、それぞれに抜け道も考案できるでしょう。ですから、幾つもの対策を重ねておく必要がありますし、常日頃から気を付けておく必要もあります。
しかし同時に、設備や性能がいいマンション程、お家賃も高くなる傾向があります。様々な条件がある中で、優先順位をしっかりと定めて【防犯面がしっかりしている】とご自身で納得できる賃貸マンションを見つけましょう!

以上、防犯面を重視してお部屋探しをされていらっしゃる方の参考になればと思います(^^)/
当社のポポラートではお部屋のご紹介から入居後まで、すべて株式会社長栄が担当しておりますので、お部屋の案内時にはより詳しくお部屋についてお話できるかと思います!

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記事公開日:2020.11.27