玄関の鍵が回しにくい時、鍵穴に油を注すのはNGだった!?

入居者さんから「玄関の鍵が回らなくなった!定期的に油も注しているのに!」と、御相談を受ける事があります。
毎日当然のように行っている玄関ドアの施錠・開錠に少しストレスを感じてしまっている方も多いかもしれませんね。

誤解をされている方が多いですが、実は一般的な鍵に「油を注す」行為はNGです。

なぜダメなのか?
ではどうすればいいのか?
そもそも鍵はどうして回らなくなるのか?

順を追って説明いたしますね。

鍵について

現在、一般的によく玄関で使用されているのは【シリンダー錠】という鍵です。
これは、持ち歩く【鍵】と玄関ドアに設置された【鍵穴】+【円筒】との組み合わせで開閉できる仕組みになっています。
いくつか種類はありますが、【鍵】の側面に凸凹のある【ディスクシリンダー】や、表面にくぼみがある【ディンプルキー】といったタイプの鍵は有名ですね。
実は、【円筒】の内部は細かい部品を使った、とても精密な作りになっています。
そのため塵(ちり)・埃(ほこり)や湿気(錆(さび))に弱いのですが、このことはあまり一般的には知られていないようです。

トラブルの原因箇所について

玄関の鍵を回すときに「固いな」「回しにくいな」等を感じる時、主な原因箇所は2つ考えられます。
①【鍵】そのもの
②シリンダー錠の【円筒】の内部
この2箇所が、汚れている・滑りが悪くなっている・歪んでいる・消耗している・故障している等でトラブルが起こっているのです。

歪み・消耗・故障は、もうプロに頼むしかありません。見てそれとわかる場合は、鍵屋さん・管理会社へ連絡しましょう。

また、もうすでに「鍵が抜けなくなった」状態の場合も同じです。無理やり抜こうとすると円筒内部が傷付いたり鍵が折れたりするなどして、もっと大変なことになります。速やかにプロに連絡を取ってください。
修理内容・業者によりますが、修理費+出張費で数千円~数万円かかります。
(対処法として、鍵やドアを取り替えるなど大掛かりなものになる可能性もあるため、賃貸の場合は直接鍵屋さんに相談するよりも、まずは管理会社に連絡したほうが良いでしょう。)

では次ページで「固いな」「回しにくいな」・・・そんな違和感を感じた時に自分でできるメンテナンス方法をご説明します。

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