平和の象徴ともいわれている鳩(ハト)ですが、マンションのベランダにハトが住み着いて巣をつくり、フンの臭いや、鳴声がうるさいなどの被害に悩まされることがあります。
一度住み着いてしまうと…
実はもともとハトは、人の気配があるところに巣をつくることは少ないはずなのですが、逆に一旦巣をつくって『自分の住処だ』と認識してしまうと、今度は逆に帰巣本能が強いため、なかなか離れていきません。 マンションの入居者様からも、ベランダにハト避けネットを張って欲しいという依頼があります。
『お隣にだけネットを張って、なんでウチには付けてくれないの?』
『上の階にネットが張られたことで、ハトがウチに引っ越してくるんじゃ?』当然の苦情ですね。
ですから、ハト避けネットは全室のベランダを覆うように付けることになります。
設置が難しい場合があります
全室を覆うネットとなると重さもかなりあります。取付方法もさまざまなのですが、例えばマンションの外壁にネットを吊るための杭を打つとなると、マンションの構造、ベランダの構造確認が必要です。
また、万が一外れたときに危険がないか、いたずらされる可能性はないかなどの周辺状況の確認、また、オーナー様(大家さん)やマンションの他の入居者様のご意見も聞いたうえで、設置に至ります。正直、結構、時間がかかることも多いです。
しかも、その結果物件によってはハト避けネットが張れない場合があります。構造的に難しい場合もあれば、費用負担を誰がするのかという問題がクリアできなかったり、建物に傷が付くことへの懸念、美観の問題で他の入居者さんが納得が得られないなど、原因は様々です。
自分でできるハト対策
『一刻も早くハト問題を解決したい!』となると、自己防衛が結局手っ取り早いです…。ホームセンターやインターネット、最近では100円ショップでもハト避けグッズが売られています。
■ニセモノのカラス
■光を反射するもの
■磁力や超音波で寄せ付けない商品
■トゲトゲで物理的に止まらせない商品
■薬剤などの匂いで寄せ付けない商品
視覚的に威嚇するタイプの商品から、ハトの性質を利用した製品など、たくさんのハト避けグッズがあります。ただし、製品の説明にもある通り、『100%ハトを撃退できる』わけではありません。
使う場所によって効果があったり、無かったりもします。
ハト避けグッズに頼らず、ベランダでハーブの栽培を始めたらハトが来なくなったケースもあります。ハトにも個体差があって、耐えれずに去っていくハトもいれば、ちょっとやそっとの嫌がらせでは効かず、辛抱強く居座るハトもいます。
ハトも生き物です
ハトも同じ生き物です。ある日急にいろんな嫌なことが起こり始めたらさすがに音を上げるはずです。自分の部屋のベランダにいるハトが、何を気に入ってそこに住み着いてしまったのかを観察してみてください。
よくとまっている箇所や巣をつくっている場所に対して、経験上、2つ以上の複合対策を一気に施すと、比較的効果が出やすいです。
心を鬼にして、ハトの嫌がる対策を試してみてください。