賃貸物件の視点から見るホームステージングの難しさ

中古の売買物件と比べて、賃貸物件の難しいところは、【ホームステージングにかけられる予算が少ない】という点です。

利益目標から予算立てる、というのはどういう組織でも同じだと思いますが、その予算は利益の金額によりますよね。一戸建てか分譲マンションか等の規模は様々ですが、一生に一度の買い物とも言われている住宅の売買にかかる金額は、数千万円と大きな価格が平均価格であり、それが売れた際に入る≪利益の額≫も高額になります。

それに比べて、賃貸物件は、その一つ一つのお部屋の利益が低額です。一人暮らし用のワンルームなど、単身者用賃貸マンションともなると、1ヶ月の家賃が安くて3~4万円。ファミリーマンションでも、一般的な家賃予算は1ヶ月8~12万円のご家庭が多くなります。

さらに、単身向けの入居期間は2~4年、ファミリー向けは4~6年で退去されるケースが多くなります。数年後には空き部屋となるかもしれない、突然の退去があるかもしれない、家賃収入0円の期間ができてしまうかもしれない。こういった点は賃貸物件の特徴ですね。

それらの家賃収入などは、賃貸マンションの一棟なり一室なりを建築する・購入する・リフォームする際にかかった費用回収へと優先的に充てる場合がほとんどです。そうなると、一部屋一部屋にお金をかけてステージングすることがとても難しくなります。

月々の家賃収入や、空室の期間などを加味した上で、ステージングに充てられる予算を考えないといけないのは、賃貸でのステージングの難しい点だと感じています。
賃貸物件という限られた条件の中で、いかに「住みたいと思えるお部屋つくり」が出来るか、「映える部屋」を作り出せるか、日々格闘しています!

まとめ

【ホームステージング】はまだ耳慣れない言葉かもしれませんが、今後は日本でも新たな常識となってくるかもしれません。

売買・賃貸関わらず【新築の住宅】と【既存の住宅】では、【既存の住宅】の方が多い時代です。特に日本では賃貸マンションが多く、空室対策に悩んでいる大家さん・オーナーも多くいらっしゃいます。それに合わせて【ホームステージング】へのニーズもさらに高まると思うので、きっと時代に合わせて進化していくことでしょう。

これからは、お部屋探しをしている時に【ホームステージング】をされたお部屋と出会うことも、増えるかもしれませんね。

【ポポラート】ではお部屋の詳細ページにて【モデルルーム仕様】として家具家電を配置したお部屋もたくさん紹介しています。実際に「このまま住みたい」と言ってくださった方もいらっしゃいます。敷金礼金や家賃等の条件を変更して契約をしていただける場合もありますので、お気軽にご相談くださいね。

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