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フィルターが汚れている=エアコン室内機からの水漏れが発生する
ではなぜ、【フィルターを清掃する】=【エアコン内部に侵入する埃を防ぐ】=【水漏れを防ぐ】のか?
そもそもエアコンの水漏れで落ちてくる水は何の水か?というお話からしましょう。実は、その水はエアコン室内機の内部で発生した温度差から生まれる【結露】によるものです。
理科の授業で習ったかと思いますが、空気には、水蒸気が含まれています。その量は≪暖かい空気ほど多く含み、冷たい空気ほど少なくなる≫と温度によって異なります。つまり、暖かい空気を冷たい空気に変化させた時に、それまで含んでいた水蒸気を排出し、【結露】となるのです。
本来ならその水は、室内機のドレンパンという内部に組み込まれたお皿で受け、ドレンホースを通じて室外に排水されます。これが≪何らかの原因≫で外に排出されずに逆流してしまうことでエアコン室内機からの【水漏れ】が起こります。その≪何らかの原因≫に一番多いのが、【埃】なのです。
埃が排水経路のどこかで詰まってしまい、ドレン排水を妨げ、逆流し、水漏れとなってしまっているのです。
【エアコンの水漏れ】の原因の80%はこの排水経路の詰まりだと言われています。
つまり、この詰まりを防ぐために、フィルターを定期的に掃除する→排水の逆流が起こる可能性が下がる→水漏れも防げるという流れが出来るのです。
複合的な理由もあり
複合的な理由として、タバコのヤニ汚れ、という点も挙げられます。タバコを吸うと、煙が出ますよね。その煙に含まれているヤニ(タールとも言います)は、接着剤として使われるほどに「粘着力が強い」という性質を持っています。エアコンが吸引した空気中にあるヤニはその粘着力から、ドレンホース内部で埃をより詰まりやすくさせてしまうのです。
同じような理由で、油汚れも粘着力の強い汚れですね。キッチンなど油をよく使う場所の近くに設置したエアコンも、埃が詰まりやすくなります。
また、ペットを室内で飼っている場合は、そのペットの毛がドレンホースに入り込んで、詰まりを加速させたりもします。これらの原因に心当たりのある方は、より室内の清掃・エアコンのフィルター清掃に気を付ける必要があります。
但し、どんなにきちんと定期的にメンテナンスを行っていても、詰まる時は詰まります!