こんにちは!
内装とインテリアが大好きなホームステージャー、おきやすです。
めちゃかっこよく言うと、お部屋の演出家やってます!(笑)

さて、今回は「新聞紙の部屋」の続編です!
前回コラムはこちら

前回、不安だらけで始まった【新聞紙を壁紙の代わりに貼る】というこの企画……。
なんとかお部屋が完成しましたよ、いや……正直大変でした、悩みました。

デザインをどうやって決めていったか、施工はどのように行ったか、完成したお部屋のお写真まで、まるっとご紹介します。

初期プラン

どの部屋に施工するか?という点が決まった時、その部屋にはまだ入居者さんがいらっしゃいました。
管理会社は、入居者さんから「○月×日に引越しして退去したいです」という旨のお知らせを真っ先にいただきます。そこから「どのように改装工事を行うか」を考えたり手配したりしていくのです。
つまりお部屋の中にはまだ入れず、入居者さんが退去するまでは現状がわからない状態でプランを考え始めました。
とりあえず、間取り図などの情報を集めてざっくりとした案を考えました。

今回の課題は、単純に言うとこの2つ。
1、新聞紙を壁に貼ること
2、予算はあまりかけないこと。

1は今回のメイン課題ですね。新聞紙は必ず貼ります。そのチャレンジのための企画です。
そして難しいのは2の課題です。
「いかにお金をかけずにオシャレに新聞紙を貼るか」です。
そのまま壁に新聞を貼るだけだと、このような残念な姿になってしまいます……。

プランを任されたお部屋の演出家として、これだけは避けないといけません!
しかしながら、あまりお金はかけられません。そもそも節約のために【新聞紙を壁紙の代わりに貼る】という驚きの挑戦をするのですから。

そこで、最初に出した案がこちら。

これは私が実際に最初提出した資料です。パワーポイントで作成したものですね。
6帖の洋室の壁、窓などがない一面に施工します。

壁一面に新聞紙を貼るのではなく、枠(合板や有孔ボードなどの板を想定)で周囲を一周し額縁として、中に新聞紙を貼るデザインです。
前回の実験写真からわかるかもしれませんが、いくつか問題点が浮かび上がりました。それらを解決するための【額縁プラン】です。

施工面の問題は、新聞紙を貼っていった端の部分の処理の仕方です。何枚も重ねたりして部分的に段差が生じる【新聞紙プラン】では、その端が浮いてこないようにするには?とか、隣り合う壁紙との段差をどうするか?等の問題があります。それらを解決するために、周囲に板を貼りわざと段差を作っておけば、新聞紙の貼りやすさや境界線の美しさに繋がるという解決方法です。

デザイン面での問題は、壁一面に新聞紙を貼ると圧迫感があることや、お部屋の他の面の壁とのバランスが悪くなり違和感があることです。枠を作り新聞紙の面積を減らすことによってそれらは解決できます。
また、枠をつくることで、デザイン的に「締まり」がでるんです。

新聞紙は海外の英字新聞を貼ります。その方がオシャレですからね。部分的にちぎって貼るなどのコラージュ風にしていきます。
前回の実験では日本語の新聞紙を貼っていきましたが、やはり全然オシャレに見えないというか……。正直に言うと、インテリア好きな私は「非常に悲しいことになってしまった」と感じました(笑)ので、英字新聞は必須なのです。


あとは、新聞紙の貼ってあるところは、画鋲等がOKなDIY可能壁にする、という案も上乗せしました。賃貸物件ですが、ポスターなど好きなものを遠慮なく貼ってもらいたいなと思って。
合板の枠も、例えば有孔ボードにした場合はそこにフックなどを付けて、帽子や上着を収納&ディスプレイできるようになります。それもアリですよね。

この新聞紙を貼る壁に合わせて、お部屋全体のイメージも固めていきました。
枠に使う合板が黒色のイメージなので、お部屋の床もエイジドウッド、ヴィンテージ感の出るウッドタイルを選んで雰囲気を合わせてみました。

案を出して、プラン資料を作成していくうちに……うん、ちょっとだけなんとかなりそう気がしてきた……!

見積り4種類

デザインプランを提出し、ボスのOKも頂いて、一旦このイメージで見積をとることになりました。ただ、合板だと材料費が高くなる可能性もあるので、他のパターンも必要です。このデザインを実現できるよう、4種類のパターンを選びました。

・ベニヤ合板Ver
・有孔ボードVer
・アクセントクロスVer
・モールディングVer

アクセントクロスは、お部屋のアクセントになるような色や模様のクロス(壁紙)を壁の一部分(一面)だけに貼る手法、またその部分に貼るアクセント使いができるクロスのことです。お部屋を広く見せる効果や、ベースとなる白い壁紙との対比によりデザイン性が高くなります。

モールディングは、建物や家具の縁どりに使われる装飾的な表面仕上げ用の建材です。基本的には細長い形状で、最近ではDIYの素材として簡単に扱える発泡スチロール製のものなどもあり、ホームセンターなどでも売っていますよ。今回は135㎜くらいの太めのものを使って、絵の額縁のようにしたいなぁというプランです。

そして入居者さんが退去しお部屋が空いた時点で、施工業者さんに実際のお部屋を見てもらい、4種類のパターンの見積書を出していただきました。

さてその結果が届き、問題の金額を見てみると……。
「うん、高いな……。」
思わずぽつりと声が漏れました。
普段やっている、【普通のリフォーム】としてはそんなに大きな金額ではないですよ?
でも今回のコンセプトは【お金をできる限りかけないこと】。
そのための新聞紙です。
残念ながら、合板で枠を作るプランは却下です……。

最終プラン

デザインプランと4種類の材料による見積書を見比べて、最終プランを練ります。
最終決定案の資料がこちら。

新聞紙を中心部分に貼り、周りに枠を作る。このデザインはそのままに、材料を考え直しまします。
結果、外側の枠は合板の代わりに濃い色のアクセントクロスを貼って、その中に新聞を貼ることになりました。厚さのある合板ではなく、普通の壁紙と同じ厚さのアクセントクロスを貼るので、その境界線には、モールディング(縁)をつけて段差問題をクリアします。
色は合板だと重量感のしっかり伝わる黒が良かったのですが、壁紙になるのでバランスを想像して濃いネイビーに変更。
変更に伴って新聞紙の部分が浮かないように、床材は新聞紙部分と繋がるグレーを入れた色で統一しました。
メインとなる床材のウッドタイルは、最近流行のグレージュ系です。
全体のデザインが少しナチュラル寄りになり、元の案よりも少し明るくなったイメージです。

今後、枠の中の新聞紙部分は壁紙を張り替えなくて良い、というスタイルなので、改装費用が抑えられます。コスト削減。管理会社的にはここが一番重要です(笑)

施工の様子

さて、最終プランが決まりました。次は実際の施工です。
床材や壁紙の張り替えはもちろん専門の業者さんにお願いして施工していただきます。私が担当するのは、新聞を貼る部分です。

まずは材料探し。
インターネットでいい感じの英字新聞を探します。駅のコンビニなどにも英字新聞は販売しているのですが、それはただの日本の新聞の英字版なので使えません。内容が日本のことばかりですし、そうなると使用されている写真もテレビで見たことのある方々ばかり。知っている日本人の写真が壁に貼ってあったら気になりませんか?なんか嫌ですよね……??少なくともオシャレ感はない……。
なので、日本のものではない英字新聞を購入します。
届いた英字新聞はこんな感じ!

(おおっと……グレー部分が思ってたよりピンク色や……。やばい……。)
あ、心の声です(笑)
まあ、デザインがナチュラル寄りに変わったし、コラージュにすれば大丈夫!
失敗じゃないよ!何事も挑戦です!前向きにいこう!

ということで、クロス用の糊などの他の材料は作業日の当日に買い、準備OKです。
アクセントクロス等の施工を済ませたお部屋に入ります。
作業工程を簡単にまとめると、

◆ステップ1◆
モールディングで作った額縁の枠にマスキングテープを貼り、汚れないように養生する。
◆ステップ2◆
クロス用の糊を、壁に塗る。(英字新聞を少しずつ貼るため、全体ではなく糊が乾かない程度の範囲)
◆ステップ3◆
英字新聞のいい感じの部分を探して、いい感じにちぎる(笑)
◆ステップ4◆
ちぎった英字新聞を壁に貼る。

とはステップ2~4の繰り返し。
これらを二人で行います。

貼り始めて15分くらいはすごく楽しかったです!
美術の授業や中学時代にやっていたちぎり絵なんかを思い出しました。
「これは、アートや!」
なんて言いながら、いい感じの部分を探して、ちぎっては貼り、ちぎっては貼る……。
しかし30分程作業を続けていたら、なんだかわからなくなってきました。
「これ……本当にオシャレ?なんか間違ってない?んんんん???」
考えてはいけないことを考え始めてしまい、沼にはまっていきます(笑)

そして、2時間が経過し、作業自体はかなり進みました。
ふと、新聞紙の壁から離れて、貼り終わった部分を見てみます。
「なんか……バランス悪くね……??」
最初に貼っていた部分と、先ほど貼った部分で、英字の向きのバランスやパーツの大きさ、写真の入れ方が変わってきていることに気づきました。よく見てみると、二時間の作業のうち、半分半分な感じでバランスが違います。
気にしない方には「言われなければわからない」ところかもしれませんが、デザインにはうるさい私。
妥協はしません。
修正しつつ、進めていきます。
手元の細かい作業ですが、全体を見ることも大事ですね。
ちぎっては貼り、ちぎっては貼り、時折離れて全体を確認して。
さらに貼り進めること、2時間半。
新聞紙を貼る予定の部分はやっと全部貼り終えました!!
貼り続けること4時間半…。

そしてもう一度、全体を見直して、気になる部分の修正。
パーツが大きすぎるところは調整し、カラー写真のバランスを整えます。
写真が少ないと感じたところには、追加で切り取った写真を足していきます。
最後に、モールディングで作った額縁の枠と、新聞紙の間をコーキング剤で埋めます。
そしてついに完成です!!!!

完成

まずは全体のお写真から!

近付いてみると、こんな感じ。
私が「日本のニュースが載っている英字新聞ではなく、内容も外国のものが良い」といった理由がお分かりになるかもしれません。人物の写真もなんだかオシャレに見えませんか?

他の壁や床とのバランスも見てみましょう。
前回の実験からわかった問題点(圧迫感や端処理方法など)をクリアし、悩みに悩んでデザイン案を出し、ここまで出来たと思うと感慨深いです。

作業を始めて5時間。長い道のりでした……。
ただ新聞を並べて貼るだけなら30分で終わったかもしれません。
コラージュ風にしたことでかなり時間はかかりました。
しかし、おかげで納得できる仕上がりになったと思います。見た目はもちろんですが、コラージュにしていることで今後のリペアもしやすいです。破れたり、汚れたりした部分があれば、その部分だけに上から新聞紙をちぎって貼っても違和感が出ません!
ね?意外と考えてデザインしているんですよ?(笑)

さて、今回の企画はいかがだったでしょうか。
かなり手探りで、悩みながらでしたが完成させることができました。
新しいことに挑戦できた、という達成感もあります。
今まで誰もやっていないことをやるというのは、失敗の不安も大きいですが、成功したらとても嬉しいものなのだなと思いました。
ただ、しばらくは新聞を見たくありません……(笑)

これからも新企画への挑戦には進んで参加したいですね。
それでは、また次のお部屋で!

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記事公開日:2020.06.11
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