京都市下京区 京都駅のあるまち

京都市紹介シリーズ第二弾は【下京区】をご紹介します。
京都市に住みたい方にむけて、下京区の雰囲気や賃貸物件情報等をまとめてみました。

「まずは京都市のことを知りたい!」という方はこちらのコラムをお読みください。

第一弾では【中京区】をご紹介しています。

第三弾では【伏見区】をご紹介しています。

(リンクは別窓で開きます)

下京区はどのあたり?

【下京区】は京都市の地図でいうと、中央の少し下あたりにあります。
この地図だと黄色の部分が【下京区】です。先日ご紹介した【中京区】の南側(下側)に面しています。

京都市のご紹介コラムでも少し触れましたが、京都市は盆地で山に囲まれている地形のため、比較的平地である中心部には住宅や駅・繁華街や観光地が多く集まっています。【下京区】はその中心部に位置しアクセスもお買い物も便利な地域ですが、必然的に家賃も高めです。人口密度も高めで、住宅地も密集しているところが多いです。

大通りで説明すると、北は四条通あたりまで、南は八条通あたりまで、東は河原町通・鴨川あたりまで、西は西大路通あたりまでです。

一番わかりやすく言うと、京都駅があるのが【下京区】です。京都駅には新幹線も停まるので、京都の玄関口と言えますね。京都タワーが「おいでませ~」とお出迎えしてくれます。

京都駅はJR・地下鉄・近鉄のターミナル駅です。大きな駅ビルには百貨店・ホテル・劇場・地下街などがあります。駅付近にも大型商業施設がいろいろあります。
下京区にある駅はほかにも、JRは梅小路京都西駅・丹波口駅、地下鉄は五条駅・四条駅、阪急は京都河原町駅・烏丸駅・大宮駅があります。

車事情も少し触れておきます。下京区は古い町並みが多く残っているため細かな道路が複雑に入り組んでいるところも多いです。特に西の方や鴨川付近は一方通行もたくさんあり、抜け道だと思って住宅街に入ると途中で道が細くなり車は通れなくなっている!なんて罠のような道もたまにあります。周辺に慣れるまではメインストリート以外の道での運転は要注意です。京都駅や繁華街・観光名所の付近では、曜日や時間帯によって渋滞が起こるところもあります。
駐車場ありのお店は五条通などの大きな道路沿いにならあります。とはいえ「駐車場付きが当たり前!」という地域ではありません。
賃貸物件にも、駐車場付きは少なめです。下京区の駐車場の月額平均は20,000円~35,000円ぐらいです。ちょっとしたワンルームが借りられるぐらい、京都市の中でも高めの賃料です。
自転車移動はおおむね平坦な道が多いため楽です。ただし駐輪場所には気を付けましょう。

平安時代末期あたりから、下京(今の中京区と下京区)は商業街区で民衆の町だったそうです。その名残はいまもあり、下京区の東側は「商業の街」と言えます。特に四条界隈や京都駅あたりは賑わっていて、大きなショッピングスポットや飲食店が立ち並ぶエリアがあり、電車やバスも多くアクセス便利な地域です。
また、昔ながらの京都の下町の雰囲気を残している場所もたくさんあります。古くて大きなお寺もたくさんある地域なので、お寺の厳かな雰囲気や歴史が好きな方は歩いて散策するのも楽しいと思います。
鴨川沿いや、西の方の住宅街はギュッと密集した印象のところが多いです。

下京区にある有名な所は?

京都市下京区で有名な所と言えば、やはり西本願寺と東本願寺でしょうか。国内外問わず観光客の方に人気な歴史的スポットです。

本願寺と言えば、織田信長との間で起こった「石山合戦」が有名です。天下統一と仏教の関係性は激烈ですよね。豊臣秀吉や徳川家康とも関わりがあり、戦国時代が好きな人にとっては色々と思いを馳せられる場所かもしれません。
「なぜ西と東に分かれているのか?」と疑問に思った方はぜひ足を運んでみてください。
西東のどちらにも重要文化財である御影堂(ごえいどう)・阿弥陀堂(あみだどう)等があります。12月の年の瀬になると本願寺の「お煤払い」をニュースで見て、「もうそんな時期なの?早く年賀状を書かなくちゃ!」となる方も多いかもしれませんね。

西本願寺(にしほんがんじ)


地元の方には「お西さん」と呼ばれています。
場所は京都駅から市バスで8分程のところにあります。

東本願寺(ひがしほんがんじ)


地元の方には「お東さん」と呼ばれています。
場所は京都駅から徒歩7分程のところにあります。開門・閉門のお時間が季節によって変わりますので、行くときはウェブサイトを参考にしてくださいね。

梅小路公園


あとは梅小路公園(うめこうじこうえん)も有名ですね。
緑豊かな広い公園で、芝生・森・河原・庭園など様々なエリアがあります。特に小さなお子様のいるご家庭には人気の公園で、ゆっくりお散歩やピクニックが出来ますよ。自然観察会など、様々な催しが毎月行われています。

梅小路公園には京都鉄道博物館も併設されています。

鉄道博物館はすぐ近くにJRの梅小路京都西駅が新設されたほど大人気です。運転シミュレータやSLに乗車するといった珍しい体験ができます。フォトスポットや映えポイントがたくさんあるので、本格的なカメラで撮影している方も多くいらっしゃいます。扇形車庫や転車台(車両の方向転換のための機械)はお写真を見ただけでも「おおっ!」となりませんか?ぜひ実物を見に行ってみてください。

京都水族館も併設されています。

雨でも雪でも暑くても寒くても楽しめるのが水族館の良いところですよね。観察する・絵を描く・工作をする等の体験型のワークショップなども毎日開催されています。田植えなどを経験できる1年間を通じて学ぶプログラムもあります。
年間パスポートもお得ですよ。20時まで営業している日もあるので、学校やお仕事終わりに水族館に寄って、癒されてから帰るということもできます。

また、梅小路公園と言えば音楽のイベントもよく行われています。特に有名な音楽フェスは京都音楽博覧会でしょうか。音博(おんぱく)と呼ばれ地元民にも愛されています。
京都出身のくるりさんが主催されていて、小田和正さんや椎名林檎さんなど様々な方が出演されています。以前に友人が「音博での石川さゆりさんの『天城越え』がすごかった!」と何度も話してくれたので、よほど楽しい時間だったのだなぁと思いました。

下京区のエリア紹介

それでは、下京区の中から幾つか人気エリアをご紹介します。

「出かける」ファッション・グルメ・ビジネス中心のエリア
まずは賑やかなエリアからご紹介します。
暮らすというよりはお出かけ先になることが多いかと思います。
他の地域に比べると賃貸物件も少なく、駐車場付きの物件はもっと少なく、お家賃もかなり高いところが多くなります。「なるべく職場に近いところに住みたい!」「公共交通機関の使えない時間帯に仕事が始まる・終わる」というお忙しい社会人の方が住む単身者用マンションが多いです。

・四条エリア


四条通りは東西に長い主要道路ですが、四条通りと河原町通の交差点付近は地下鉄・阪急・京阪の駅からのアクセスがよく、地元の方が「四条あたり」と言う時はこのエリアのことを指します。高島屋や大丸などの百貨店、東急ハンズ、ルイ・ヴィトン、ロレックス、三ツ星ホテル等が建ち並ぶ、京都市の中でもかなり華やかなお出かけスポットです。特に河原町通~烏丸通までの四条通りはアーケードの屋根と地下道があり、天気を問わず歩きやすいですが、人も車もかなり多く渋滞は当たり前だと思ってください。バスもなかなか時間通りに進まないエリアですので、お出かけする際はお気を付けくださいね。
南の路地に入ると、古い町並みやお寺などがあり、隠れ家的なカフェレストランもたくさんありますよ。

・五条エリア


五条通も東西に長く車線の広い大きな主要道路です。その中でも特に、五条通と烏丸通の交差点には地下鉄五条駅があり、地元の方のいう「五条あたり」はこの辺になります。どちらの通りもオフィスビルが建ち並ぶエリアで、お仕事をする方々がサッと立ち寄れるコンビニや飲食店も多くあります。
メインストリート沿いはとにかく背の高いガラス張りのビルが多いので、真夏や西日の強い時間に歩くときはサングラスが欲しくなるくらい眩しいです(笑)逆に冬はビル風の強風に吹かれながら歩くと気温以上に寒く感じます。
ホテルやマンションもあり、にぎやかエリアの中では比較的ファミリーマンションも多い印象です。

・京都駅エリア


京都駅を中心に、東西南北に商業施設がありお買い物には困りません。地下道にもお店が色々あり、季節や天気を問わず楽しめます。ホテルもマンションもたくさんありますが、もちろん駅に近ければ近いほど高級物件になります。
駅の近くはバス・タクシーを含めて車が多く、渋滞することが多いです。特に京都駅の北側、京都タワー付近は交通量に対して道路がそこまで大きくないので要注意です。
京都中央郵便局や下京区総合庁舎も駅の近く(西側)にあります。

「暮らしやすい」生活中心のエリア
「暮らすのはもう少し静かなところがいいな」という方向けに、生活環境の整ったエリアをご紹介します。

・丹波口エリア


千本通と五条通の交差点にある、JR丹波口駅付近のエリアです。丹波口駅は京都駅から5分程の近さで、車での生活も便利な地域なのでご家族様に人気です。
特に小さなお子様のいるご家庭にはオススメです。人気お出かけスポットである梅小路公園へも徒歩で20分程、車で5分程の距離です。
駅周辺には京都市中央卸売市場第一市場や京都リサーチパークがあり、飲食店はもちろんスーパーやドラッグストア、総合病院、学校も近くにあります。ファミリー・シングル問わず賃貸物件もたくさんあります。戸数の多い大きめマンションや、駐車場付きの物件も探しやすいと思います。
交通アクセスと周辺環境のバランスの良い地域だと思います。
家賃の相場は建物・室内設備のグレードにもよりますが、シングルマンションでしたら60,000円~70,000円、ファミリーマンションでしたら100,000円~130,000円です。

・西七条エリア


下町っぽい町並みや、むぎゅっと密集した戸建ての多い住宅街がお好きな方には西七条エリアがお勧めです。細い道や一方通行の道が多いので、車の運転はご注意ください。
そこまで背の高い建物がなく、昔ながらの商店街もあります。スーパーや100円ショップ、総合病院などもあります。特に西大路七条や西大路花屋町の交差点付近には大きなスーパーが幾つかあるのでお買物に便利です。
丹波口エリアに比べると大きな賃貸マンションは少なめです。戸建ての賃貸を探している人にはちょうど良い物件や面白い間取りの物件が見つかりやすいかもしれません。
最寄りの駅からは少し距離がありますので(だいたい徒歩20分圏内にJR西大路駅・阪急西京極駅があるあたりです)、家賃の相場はシングルマンションでしたら55,000円~65,000円、ファミリーマンションでしたら90,000円~120,000円と丹波口エリアに比べると少しお安くなります。

まとめ

今回は京都市下京区の雰囲気や賃貸物件事情についてまとめてみました。

・下京区の京都駅周辺と四条界隈はにぎやかで、賃貸物件の賃料も駐車場料金も高い。
・西本願寺や東本願寺など歴史ある大きなお寺がたくさんある。
・下京区の西側は密集した下町っぽい住宅街。
・子育て世代におすすめのエリアはJR丹波口駅周辺。

京都市の11区をご紹介するシリーズコラム、少しずつ進めていきますので、「京都市の賃貸物件に住みたい」とお考えの方の参考になれば幸いです。
※ただし諸々の基準は個人差や年齢層等で色々と変わってくるとは思います。このコラムはあくまで参考程度にして、候補を絞った後は実際に行ってみてくださいね。

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※情報は2022年10月現在のものになります。
写真協力:京都フリー写真素材https://photo53.com

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